寳龍について
昭和32年(1957年)に当時のすすきの中心部、南3条西5丁目に寳龍はのれんを掲げました。
その後、店舗拡張のため、南6条西3丁目すすきの本通に移転し、札幌オリンピック冬季大会(1972年)の区画整理に伴い、現在の場所に落ち着きました。
高松宮様(宣仁親王)のご来店をはじめ、足繁く通う各界著名人のファンも多く、総本店内には来店した著名人の写真が数多く飾られています。
そのような店内でラーメンを味わえば、歴史ある寳龍が愛されていることを実感していただけるのではないでしょうか。
「寳龍」の名前は、「寳(宝)」「龍」とも縁起の良い言葉であることから名づけられました。この名前は文字だけではなく言葉にした時の「音」もいいため、お客様にはご好評をいただいております。
常に新しい試み、商品開発を行いながらも、昔ながらの伝統ある味を守り続けていくことが寳龍のお客様に対する責任だと考えています。
「変わらないために変わり続ける」
これからも皆様に愛される寳龍であり続けるために、創意工夫が欠かせないと私たちは考えています。
沿革
1957年10月 | ラーメン寳龍設立 |
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1967年7月 | 法人化し有限会社寳龍とする |
1973年10月 | 株式会社味車(旧デリー食品)と提携し、全国へ向けてチェーン展開を始める |
1996年8月 | 株式会社寳龍に組織変更 |
2001年12月 | 味噌ラーメン・醤油ラーメンリニューアル 神奈川県川崎市に出店 和歌山県岩出市に出店 |
2002年12月 | 東京都に出店 |
2003年12月 | 栃木県宇都宮市に出店 |
2003年6月 | 茨城県水戸市に出店 |
2003年11月 | 大阪府大阪市に出店 |
2004年9月 | 石川県松任市に出店 |
2004年10月 | 栃木県小山市に出店 |
2005年7月 | 富山県富山市に出店 |
2005年10月 | 大阪府茨木市に出店 |
2005年11月 | 富山県砺波市に出店 |
2006年7月 | カレーラーメン新発売 |
2006年12月 | 株式会社 寳龍を分社し、夏川創房 株式会社を設立 株式会社 寳龍は、直営店舗の経営を事業とし、「ラーメン寳龍」、「百番」、「一品香」のフランチャイズ運営及び円山工場の経営を夏川創房 株式会社へ移管する |
2006年12月 | 茨城県稲敷市に出店 |
2008年6月 | 福井県坂井市に出店 |
2008年11月 | 寳龍 新ブランド「一品香」誕生 |
2009年11月 | 福井県越前市に出店 |
2009年11月 | 神奈川県横浜市に出店 |
2012年4月 | ミシュランガイド北海道2012特別版にラーメン店として清水店と新得店が掲載される |
私たちが考える「サービス」
私たち寳龍が考える「サービス」について、皆様にお伝えしたいと思います。
サービスの新しい考え方
従来サービスとは「奉仕すること」とか、「お客によく勧めること」などといわれていました。とかく抽象的、精神的なものと解せられ、真のサービスの意味を理解されていないきらいがありました。
新しいサービスの意味
現在におけるサービスとは『相手の立場に立って、相手の求めるところを尊重する。すなわち、お客本位でサービスすること』です。商品の持つ価値観がどんどん変化する現在では、サービスの意義も、内容も変化してまいります。
食堂はサービス業といわれています。何故でしょうか?
食堂の原価率は普通30%~40%程度です。それでは荒利益は70%~60%になります。
お客の立場から見ますと、この荒利益はサービスの価値に対して支払っていると解することができます。
ですからサービスの内容は雑多なものが含まれていることになります。快適で美しい衛生的な店、美しく衛生的な容器、店員の心暖まる接客、楽しい音楽、スピーディでおいしい調理、美しい盛付、適隆なボリューム、すべてがその店のサービスなのです。
ですから飲食するお客は、材料の倍ものサービス料を支払っているのです。お客がサービスにキツイ注文をするのは当然ですし、それに答えることのできない店は繁昌どころか、客が来なくなって当然ということになります。サービス業においては同じ商品でも色々な値段があります。コーラ一本でも100円~200円、キャバレーでは1,000円にもなります。すべてサービスの差なのです。お客は、それぞれの場所によって適当と認めているから支払っているのです。
飲食店にあってはメニュー売価の検討に際して、前に述べた、あらゆる要素のサービスを自分の店はどの程度にするか、見込客はどの程度のサービスを望んでいるか、この判断によって決めるべきであります。また、立地条件も広い意味ではサービスと解すべきでしょう。便利な場所ということは、時間や、交通費の節約になります。深夜営業、早朝営業も大きなサービスの提供になります。
ですから真に「サービスの行届いた店」とはあらゆることが、お客本位にととのえられ、営業している店ということになるのです。
物的サービスの提供
「サービスランチ」とか「当店自慢のサービス料理」などとメニューに示すことがあります。もしそれが荒利益をけずって料理を提供したのであれば、それは金銭的サービスであって、ここでいうサービスには該当しません。店の計画された荒利益、材料のワクの中で多くのお客さんの喜びそうなものを提供する考え方をもつべきです。また、粗品としてマッチやタオル等を進呈することは、宣伝広告であってサービスとは別個のものです。
お客は常に新しいものを求める
味覚についてもお客は徐々に変化している
数年前から、子供が甘いものを喰べなくなり、うす塩味を好むようになりました。今では大人も濃い塩味を敬遠する人が増えてきたといわれています。
最近の一般大衆はミックスされた複雑で微妙な味を要求しております。ラーメンはその店で受入れられているということができます。
飲食店は特に大衆の味覚の傾向に敏感でなければなりません。大衆の好む味を追及し、具現化することによって、受入れられ、繁昌することができます。名人芸や通人相手では通用しない世の中なのです。
メニューについても1年中一つも変わらない様では客は飽きてしまいます。季節の変わり目には1品づつで良いから、新しいメニューを工夫すべきです。
お客は常に自分好みのものを求める
客は同じメニュー品についても色々な要求を持っています。ラーメン店ではお客に注文を通す場合、「お味は何にしますか」と聞きます。これはどんな味でもご注文に応じます、ということを意味しています。そのお客の好みに合せる、という態度を常に持って注文を受入れるようにするべきです。
常連については1人1人の好みを記憶していて、云われなくても、味やメンの堅さなどを合わせることが大切で、これがサービスなのです。
また、カウンター・テーブルの上には、コショウ、七味唐辛子、塩、たれ醤油、にんにくなどを容器に入れて置いて、各人好みの量を使用して頂くよう、常に整備しておくことが重要です。
心良いテンポに乗った調理のサービス
ラーメン店は客の目の前で実演調理するところが特色であり、魅力なのです。
「いらっしゃいませ」「お味は何にいたしますか」・・・お冷やを出す~メンをゆでる~具の調理~スープを丼に入れる・・・この一連の動作がスピードに乗って、スムーズに運ばれることによって、客は半ば満足するのです。このタイミングの良さが大切なサービスになっていることを心に深く刻んで下さい。ラーメン店は一般食堂と違った、接客と調理が一体となって融合されたムードを重視して下さい。ことは決定的欠かんとなります。例え調理中でも、外の客と話し中でも、客の入店は第六感でピンと感じて反能しなければなりません。
